通販で買った中国製バッテリーが燃えてAmazonと戦う友人の話
【連載】山本一郎「コップの中の百年戦争 ―世の中の不条理やカラクリの根源とは―」
この前、友人のお家が火事になったんですよ。
焼肉でもしてたのかな? と思ったんですよね。
子どももいるのに大変だな、と同情していたら、何でもAmazonマーケットプレイスで購入した中国製モバイルバッテリーを充電中に見事発火、お家半焼ってことで大変なことだぞこれは、と。
普段なら「人生、ときとして己を燃やして戦わなければならないときがある」とかシャレたことでも言いたいところですが、ひとつ間違ったら全焼待ったなしですからね。人身無事で良かったなと思います。
ところが、この火災、消防も警察も100%「火元はこのクソ中華バッテリー」と断定したにもかかわらず、日本での販売元は「いや、中国からの輸入OEM品なので」と補償は取り合ってもらえないという。
何それ。お家、燃えてるんですけど。
で、誰も損害を賠償してくれないのはおかしいということで、その中華バッテリーをマーケットプレイスで売ったAmazon(日本法人)に対して「何してくれてんねん」と申し入れても塩対応なのか、らちが明かず。
結果として、モノを売った仲介者としてのプラットフォーマー(プラットフォーム事業者)の責任を問い、賠償金払えやの訴訟をやることをきめたのだそうです。
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