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発売後たちまちヒット 日本初の入浴剤は偶然の産物だった

季節湯と入浴剤で楽しむ健康習慣

◆入浴効果をいっそう高めるアイテム

「入浴剤には、身体を温める温浴効果と、皮膚をきれいにする清浄効果があります」と石川さん。
 体温が上昇すると、身体にはストレスが加わる。ストレスというとマイナスな印象だが、さにあらず。このストレスが、ヒートショックプロテイン(HSP)という、傷んだ細胞を修復するたんぱく質を増加させるという。HSPは体温上昇を促し、浴後保温することで効率よく増やせるのだ。
 入浴剤=清浄効果と言われても、ピンとこないが、炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸ナトリウムが配合された入浴剤ならば、湯の㏗ペーハーを高め、湯をアルカリ性にするので、さらに清浄効果がアップ。入浴剤を足すことによるメリット、ぜひとも享受したい。

 植物等を利用した湯、いわゆる“季節湯”については、「その由来がはっきりしていません」とのこと。けれども、江戸期には 端午の節句の菖蒲湯や冬至の柚子湯など、季節ごとの行事として、植物を入れる湯が定着していたそうだ。素材を乾燥させて煮出した汁や、蒸した状態のものを湯に入れることで、よい湯にして楽しむ手法、現代のわれわれも真似したい。

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石川 泰弘

株式会社バスクリンの広報責任者であり、お風呂博士として多くのメディアに出演、各地で講演を行い、豊かなお風呂ライフを提案している。著書多数。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクターの資格も持つ。


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