「スーパーラグビー」は本当に必要なのか
Q4.かつてサントリーを率いていたこともありますが、トップリーグの現状と理想形についてはどうお考えですか?
トップリーグには外国人選手が多すぎる
――トップリーグでは各チーム、外国人選手が3人(特別枠1を含む)までプレーできますが、どう思われますか?
ジョーンズ ちょっと多すぎますね。日本の選手が外国の選手に埋もれてしまう。大物選手達が来ることが必ずしも良いとは思えません。サッカーでもそうですが、お金のためということが多いのが現状です。ただ、SO/CTBマット・ギタウ(サントリー/元オーストラリア代表)のようにチームに良い影響を与えてくれる場合もあります。SOベリック・バーンズ(パナソニック/元オーストラリア代表)もそうです。彼らは常に向上心があります。選手にとって最も重要なことです。彼らは日本のチーム、選手をよりよくしようとしています。
――来年度からトップリーグの外国人枠が増えるという話も出ています。
ジョーンズ 多すぎます。日本の選手を育てるべきです。外国人は本当に手本となるような選手が1つのチームに数人いればいいのです。一人のタイトファイブ(PRとLOの総称)、一人のバックロー(FL/NO8の総称)、一人のバックス。それで十分です。これが仮に5人も外国人選手がいれば両チーム合わせて10人の外国人選手がフィールドに入ることになる。それは日本で行われているラグビーになるのでしょうか。フランスも外国人選手が多いですが、(日本とフランスでは)選手たちのポテンシャルが違いますから。
明日の質問は…〈Q5ジョーンズHCが現在、率いているイングランドは2019年のラグビーW杯で優勝できますか?〉です。