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エディー氏「メールより言葉を交わしなさい」

Q6. 日本人、日本文化をよく知るジョーンズHCから、日本のビジネスマンへの提言は何かあるでしょうか?

頭のなかにゴールを描く。そしてそのためのプランを練る

――エディーさんのように、しっかりと4年ないし1年の計画を立てることが、休息も取れて、結果につながるのでしょうか。

ジョーンズ 例えば2019年ラグビーW杯を目標にするのであれば、まず、それに対してのプランを設定します。そこに行くまでに、どれくらいかかるか想定します。そして何をすればいいのか。いろいろなアイデアが頭にあります。そのなかで大切なことは何か、やらなければならないことは何かを決めていきます。

――プランがあるからこそ修正できるのでしょうか。

ジョーンズ そうですね。常に修正しています。ある日これをやろうとします。次の日はこうでした。そうして見直しを行ってプランを変えます。ずっと、プランを立てたときと同じままなんてありえませんからね。プランを立てるからこそ柔軟に対応できるんです。物事は恒常ではないからこそ、柔軟で適応力があるのです。

――それがより良い準備につながっていくのですね。

ジョーンズ 100パーセントそうです。それが勝つための方法です。 

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エディー・ジョーンズ


 



1960年、オーストラリア、タスマニア州バーニー生まれ。オーストラリア人の父と、日系アメリカ人の母の間に生まれる。1990年代初頭まで、当時オーストラリアの最有力州チームだったニューサウスウェールズ州の代表として活躍、その後引退し、コーチに転身する。2003年、オーストラリアの代表監督としてW杯準優勝、2007年、南アフリカのテクニカルアドバイザーとしてW杯優勝。2009年、サントリーのゼネラルマネージャーに就任。2010年度より監督も兼任し、日本選手権優勝。2012年、日本代表ヘッドコーチに就任。2015年のW杯では、世界的な強豪南アフリカ代表に歴史的な勝利をして、ラグビーファンだけでなく日本中の注目を集めた。現イングランドの代表監督。イングランド代表に就任してからチームは連勝街道を走り、今年2月のシックスネーションズが始まるまでは23戦22勝。今年のシックスネーションズは、3敗を喫したがまだチームは成長過程。2019年、日本で開催されるラグビーW杯での優勝を見据える。


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