エディー氏「メールより言葉を交わしなさい」
Q6. 日本人、日本文化をよく知るジョーンズHCから、日本のビジネスマンへの提言は何かあるでしょうか?
コミュニケーションは重要。メールの危険性
――エディーさんがおっしゃっていることはシンプルですが、なかなか日本のビジネスマンにとって難しいようにも思います。
常にプランを立てつつ見直しを図ることです。まずは頭のなかにゴールを描いて、そして方法を考える。例えば日本代表がW杯の準々決勝進出を目標にしたとします。じゃあスクラムはどうすればいいのか、ディフェンスはどうか、それを頭のなかに描きつつ、ハードワークしていけば、達成できると思います。
――目標達成のためのハードワークは日本人のメンタリティがよく作用することもありますか。
ジョーンズ そうですね。日本人は勤勉です。そして互いを尊重します。これはラグビー選手としてもビジネスマンとしても不可欠な資質です。いい関係を築いて、個々がハードワークする。そうすれば互いに責任感を持つようにもなります。例えば一緒にコーヒーを飲んで話をして良い関係を築ければ、お互いを信頼するようになってくるでしょう。そうすると、仕事の場面で意思決定の時に、きちんと相手の意見を聞いて的確な助言をすることができますよね。
――ラグビーでもビジネスでもコミュニケーションは重要ですね。
ジョーンズ 必須です。私は話すことが大好きですが、スタッフはメールで済まそうとすることが多いです。ですがメールはテキストです。それではコミュニケーションを深めることはできません。感情がはっきりと見えませんからね。面と向かって話すことが関係を構築するのです。イングランドの代表チーム内でも、必ず一人ひとりと言葉を交わすようにしています。
明日の質問は…〈Q7.かつて先生をしていた経験をもつジョーンズHCは、現在の日本の教育に関してどう思っているのだろうか?〉です。