AJ1はNBAから警告を受けた「悪魔の靴」だった【エアジョーダン秘史(1)】
1985年の1stモデルから今なお続くレジェンドバッシュのヒストリー。
ベースモデルにフィットラップを追加し、ホールド性を向上

写真を拡大 '85年発売のオリジナルは他の'80sバッシュと同様にシャープなシルエット。先端に向かって膨らむように丸くなったスウッシュはオリジナル特有の仕様。一方、'94年の復刻第1弾ではスウッシュは直線的でややスリムに。ウィングロゴ内の書体などが若干異なっているのが見て取れる。さらに'01年復刻になると今後はスウッシュが全体的に太くなり、タンのナイキタグ上端がステッチ留めされるように。
つま先の補強部分からシューレースにかけてのデザインは、同時期にリリースされたダンクとほぼ同じ。ただし、AJ1では甲の補強パーツが太く、アンクルパッドの横に比翼状のフィットラップが追加されている。シューレースホール3つ分の幅を持つ甲の補強パーツは、MJのステップワークに対して強化された。
アウトソールのパターンは、フォアフット中央にピポッドポイントを持つタイプだが、これはそのままダンクにも流用された。また、ミッドソール内部はかなり薄くなっており、ヒールはエアユニットを収めるだけの厚さしか確保されていない。フォアフットに関しては、インソールのすぐ下がアウトソールだ。なお、オリジナルはシューレースホールが9つのハイカット仕様だが、復刻後にデビューした〈レトロプラス〉はシューレースホールを一つ減らしたミッドカット仕様になっている。