井口資仁が振り返る現役ベストシーン。世界一に指揮官から最大級の賛辞 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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井口資仁が振り返る現役ベストシーン。世界一に指揮官から最大級の賛辞

井口資仁監督に聞く。Q25. 現役時代の忘れられないシーンベスト3を教えてください(2/3)

「BEST T!MES」連載30問30答、2018年最初に登場するのは2017年の雪辱を期す千葉ロッテマリーンズの新監督・井口資仁氏。現役時代の忘れられないシーンについて聞きました。今回は「メジャー時代」のベストシーンです。

ギーエン監督から言われた「MVP」

<ダイエー時代のベストシーンはこちら>

 メジャーリーグ時代の思い出は、やはりホワイトソックスでワールドシリーズを制覇したことですね。メジャーリーグでプレーすることは、プロ入り当初から心の中で誓っていた、野球人生における大きな目標の一つでした。だから僕の中では、メジャーリーグに「トライする」という意識が強かったですね。

 打順は2番で起用されました。1番バッターの盗塁をサポートするなど、打席ではいくつかの制約はありましたが、当時のオジー・ギーエン監督から特別な指示はなく、僕に完全に任せてくれました。

 そういう状況で、日本球界とは違うメジャーリーグの2番打者というスタイルを、自分の中でどう作っていくか、いろいろ考えながらプレーしたシーズンでもありましたね。

 ギーエン監督に代表されるような明るいチームカラーが、フィットした面もあったかもしれません。チームの世界一達成に貢献できた手応えもあったので、シーズン終了後に監督から「MVPは井口だ」と言ってもらえたことは、素直に嬉しかったですね。

 
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井口 資仁

いぐち ただひと

1974年12月4日生まれ。東京都田無市(現:西東京市)出身。千葉ロッテマリーンズ監督。97年逆指名で福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンクホークス)に入団。走攻守三拍子揃った選手としてレギュラーとして活躍する。2005年にはシカゴホワイトソックスに入団。ワールドチャンピオンに二度輝く。その後、09年に千葉ロッテで日本復帰。昨年現役引退を発表。


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