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ビットコインは投機、「米国債」は投資

富裕層だけが知っている商品 証券会社がひた隠す米国債投資法①

■手数料は基本的にかからない

 株や投資信託のように、証券会社から取られる手数料が気になる人もいるでしょう。しかし、とくにゼロクーポン債を償還日まで保有するのであれば、手数料はかからない場合がほとんどです。

 通常、株を購入したり、あるいは売却したりすると、「売買手数料」がかかります。また投資信託の場合であれば、「販売手数料」や「信託報酬」も気にしなければなりません。その点、ゼロクーポン債は相当に有利と言えるでしょう。

 たとえば、額面金額1万ドルの米国ゼロクーポン債(28年4カ月物)を購入するとき、購入単価は45.52、つまり4552ドルで購入できます(2017年10月時点)。償還日までの利息が支払われない分、購入価格は額面金額を大きく下回る仕組みです。

 ちなみにこの場合の利回りを計算すると2・790%です(為替変動は考慮せず)。世界屈指の安全性を保持しつつ、購入時にほぼ3%近い利回りを確定できる商品を私は他に知りません。私が米国債をお勧めする最大の理由はそこにあると言えます。 

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杉山 暢達

すぎやま のぶみち

株式会社ゴールドハーツ代表。1967年大阪府生まれ。

1989年京都大学法学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。

2000年マネージングディレクター。

2004年パートナー(全社員の中の上位約300人)に選ばれるも、これを辞退。

2005年ゴールドマン・サックス証券を退職し、金融業界を引退。

現在はファイナンシャルプランナーとなり、株式会社ゴールドハーツを設立。


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  • 2018.01.19