ジーコジャパンから12年…得点力不足と最終戦のヒデを「預言」していた元監督
【SJ CHRONICLE vol.16】2018年、創刊から21年目に入った『STREET JACK』。そのバックナンバーを紐解きながら、当時の若者ファッションシーンを振り返ります。
12年前ということは、ジーコジャパンの年でした!
2006年といえば、話題の中心はやっぱりサッカーW杯!
前回大会での決勝トーナメントベスト16入りから4年。今回はベスト8だ、いや4はいける、いやいや、決勝だって夢じゃない!・・・そんな風に国民全体がサッカー熱で盛り上がる中、SJでも前年からカウントダウン連載を開始。第4回となるこの号では「激戦必至! W杯1次リーグ、日本代表が勝ち残るには!?」と題し、元・日本代表監督である加茂周氏にジーコジャパン(当時)へのメッセージを聞いていた。
加茂 僕が代表監督をしていた頃に比べて今の代表チームは、ボールをキープする能力なら世界レベルに上がってきていますよ。しかし、一番の問題は点が取れるFWがいないこと。特に一次リーグを突破するには、初戦のオーストラリア戦で勝ち点3を取ることが重要。(中略)とは言っても、どのチームと戦ってもきれいにボールをつないで相手のディフェンスを崩してシュートできるシーンはめったにないと思います。
日本中が前のめりになっている中、そう冷静な分析を見せる加茂氏。果たしてその結果は・・・そういうことになったわけだが、ブラジル戦のキーマンを「中田英寿」と答えていたのが今思うと何とも預言的。さあ、12年後の日本代表はどうなる・・・?
どちらかというとスポット的なブームが多く、当時としては盛り上がったものの、12年経って全体を俯瞰してみると、まさに大きく時代が動く前の静かな「凪」のようだった2006年。
後編ではさらに、ファッションから2006年を振り返ります。
次回をお楽しみに!!!