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アートと一緒にグルメも楽しむ、美術館併設のレストラン

日本の美術館が10倍楽しくなる話①

 東京・六本木のサントリー美術館には、慶応元年に金沢で創業した「加賀麩 不室屋」がプロデュースするカフェ「shop×cafe」がある。加賀麩を使った料理やスイーツのほか、加賀棒茶も楽しめる。

 宍道湖に臨む島根県立美術館は、ロケーションだけでなく、美しい景観になじむ建物も人気。日本万国博覧会(大阪万博)を設計した菊竹清訓が手掛けたものだ。ここには、イタリア料理が楽しめる「リストランテ ヴェッキオロッソ」がある。ガラス張りの店内からは、宍道湖の景色を楽しめる。地元食材を中心にしたメニューも人気だ。

 近年は、ほとんどの美術館にカフェやレストランが併設されていると感じている。アート鑑賞は優雅な時間を過ごせる一方で、広い館内を歩き回ったり、人気の企画展では長時間、行列に並んだりと、意外と体力を消耗するもの。鑑賞後は充実感こそあるものの、疲れてしまうことがあるのも事実だ。
 そんなときは、こうしたカフェがあるとありがたい。作品の余韻に浸りながら、おいしい料理に舌鼓を打つ。そんな休日の過ごし方もおすすめだ。

 目当ての作品が見たい、そんな思いで美術館へ足を運ぶことが多いが、併設のカフェやレストランをメインに美術館を選ぶというのもおもしろいだろう。新たな作品との出会いも楽しめるかもしれない。

『一個人』2018年3月号では、「日本の美術館が10倍楽しくなる話。」という特集を展開する予定だ。ここで興味を持った美術館があれば、レストランなどの情報も調べてみよう。

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