日本のフィギュア選手はなぜ仲がいいのか? 織田信成が語る人間関係
織田信成さん2月毎日更新 Q16.フィギュアスケートの日本選手たちは、皆仲が良さそうですね。
勝った時はともに喜び、負けた時はともに悲しむ
――フィギュアスケートの日本人選手たちは、男女問わず皆仲が良さそうですね。
仲良いですよ。勝ち負けがある世界ではありますが、皆それにとらわれずに親交を深めています。勝っても不遜な態度をとる選手なんていないですし、負けた方に嫉妬心を表に出すこともありません。もちろん、結果がすべての世界ですからそれぞれ腹に秘めたものはあるでしょうが、みんな小さい頃から一緒にやってきたこともあって、お互いライバルであり良き友でもあるんです。バンクーバーオリンピックの時も、女子選手を応援しに男子選手みんなで頬に日の丸を描いていきましたし。
――織田さんは、その中でムードメーカーといったところですか?
ムードメーカーというより、騒ぎすぎてうるさいとよく怒られています(笑)。控え室などで喋り過ぎた時は、本気のトーンで注意されることがあります。以前ロシアでの大会の時に、控え室で僕と村上佳菜子とで盛り上がりすぎてしまって、小塚崇彦に「お願いだから静かにしてくれ」と目も合わせずに注意されました(笑)
――ストレートに言える関係だからこそ、とも言えますよね(笑)
まぁ、よく言えば(笑)。だから、誰かが勝った時はみんなで喜びますし、負けた時はみんなで励ますんです。でも、決して甘えた関係ではないんですよ。ちゃんと切磋琢磨し合っているんです。程よい緊張感は必要ですけど、ギクシャクするのは嫌じゃないですか。
――そんな中において、織田さんの明るいキャラは重要な気がします。
自分の中では、それなりに悩みとかもあるんですけどね。イマイチ伝わっていないようで(笑)。まぁ、それでみんなが楽しんでくれるのなら、OKです!
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2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!