「がん診療」を有意義なものにするコツ
1万人以上のがん患者を治療する放射線治療専門医が語るがん治療最前線
■録音したいなら
診察のとき、メモをとる手が震えてしまっている患者さんもいます。専門用語も多く、正確なメモがとれないこともあるでしょうし、逆にメモをとることで頭がいっぱいになり、理解は先送りになってしまうこともあると思います。
そういうときには、医師の話を録音するのも一つの方法です。
ただし、そのときには是非、「メモを上手にとる自信がないので、あとから聞き直せるように録音してもいいでしょうか」などと一言伝えてください。
今のレコーダーは高性能ですから、スイッチをオンにしたままポケットに入れておけば、医師に秘密にしたまま録音できてしまうかもしれません。しかし、それを医師が知ったらあまりいい気持ちはしません。
逆に、いきなり机の上にどんとレコーダーを出されると、無言のプレッシャーをかけられているように感じます。
前にも述べたように、医師も人間です。信頼関係を構築するために、どうか一声かけてください。