沖縄の月桃農場で出会う、薬草の魅力。【植物採集家の七日間】
「世界のどこかに咲く植物を、あなたの隣に。」連載第2回
■五感を研ぎ澄ませて 全てを感じる
初めて触れる朱色の月桃の実に感激し、思わず噛んでみる。蒸留の機械に葉を積める作業を手伝う。茎の重みを感じ、香りを嗅いで、手で感触を確かめる。好き勝手する採集家を受け入れてくれたみなさまに、心よりお礼を申し上げたい。農場で豊かに育っていた月桃の優しくも力強い風景に、あの笑顔は欠かせない。
最後に「ここがとっておきなんだ」と言って、碓井社長は秘密の場所から海を見せてくれた。こんな宝をいただいたからには、私もなんとかお役に立ちたい。碓井社長の密かな野望、無名の月桃を著名に…これを実現すべく、東京に戻りまた一人研究と開発に勤しむ日々に戻っている。花が見られなかったので、次回は初夏に訪れたい。
毎週月曜配信【植物採集家の七日間】
次回は植物採集の旅、沖縄編第二回
「特別な色とリズムが生まれる場所。沖縄のクリエイターに会いたい。」
どうして沖縄のクリエイターたちは圧倒的な世界観を表現できるのだろう。その魅力に迫ります。
撮影・取材協力:日本月桃株式会社 代表取締役社長 碓井 修