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社会の変化に対応できる「思考力」を身につけるには?

シリーズ:3年後に結果を出すための 最速成長⑧

AIやロボット、Iotなどのテクノロジーの進化や、それに伴い将来なくなると予想される職業なども騒がれて久しい昨今。あなたは10年後の世の中がどのようになっているか、時代の変化にあわせてどう動いておくべきか、考えてみたことはあるだろうか。そのヒントを、赤羽雄二氏の著書『3年後に結果を出すための最速成長』の内容を再編集しながらシリーズでお届けする。第8回のテーマは「思考力」です。

■「思考力」…自分の頭で考える楽しさを早く知る

 

 AI、ロボット、自動運転、ドローン、IoT、ウェアラブルなどの発展がどのくらいのスピードでどちらの方向に進むのかは、誰にもわかりません。わかりませんが、だいたいの方向は見えています。全力で走りながら、適宜、方向を確認していけば十分ですし、どんなに優れた人でもそれ以外の方法はありません。

 何をヒントに考えていけばいいかは第1~5回に詳しく述べました。そこで出てきたキーワードと着眼点が参考になります。ただ、その際、どうやって方向やスピードを確認するのか、新情報に対してどう考え、どう方向修正するのか、自分の方針をどう決めるべきかは「思考力」が必要です。ここでは、その「思考力」の高め方を説明したいと思います。

「思考力」、すなわち「考える力」ですが、これは、人によって大きな差があります。100メートル走であれば、世界記録は9秒台であり、普通の人でも12~16秒程度で走れますから倍も違いません。

 ところが私が感じるところでは、思考力は多分数十倍以上の差があります。同じことを 考えるのにも、瞬時にできる人もいれば、数時間~数日迷いながらやっとできる人もいま す。迷いに迷って結局できない人も少なくありません。同じ企画書を見ても、その企画が作られた背景、理由、条件などを想像し可能性まで考 えることができる人と、そこに書いてあること以外、ほとんど何も考えられない人とに分かれます。

 思考力は、一度身につけると一生役立ちます。生い立ち、読んだ本の種類や数、刺激してくれた上司、先輩、先生の有無、これまでの苦難の数と内容などによって思考力は大きく変わりますが、「思考力を強化する習慣」を身につけることで、誰でも強化することができます。

 ここでは、将来を真剣に考えるため、もっとも効果的に思考力が身につくポイントを説明したいと思います。「今からでも間に合う」思考力強化の5つのポイントです。

次のページ5つのポイントを紹介

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赤羽 雄二

あかば ゆうじ

ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター。東京大学工学部を1978年に卒業後、コマツで超大型ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。マッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国LGグループの世界的な躍進を支えた。主な著書に『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』(ダイヤモンド社)、『頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方』(KKベストセラーズ)、『入社3年塾』(三笠書房)等がある。


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