上原浩治に聞く Q.3 ずばり日本復帰の選択肢はありますか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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上原浩治に聞く Q.3 ずばり日本復帰の選択肢はありますか?

バリバリのメジャーリーガーを日本で見たい! そんなファンの思いは……

メジャーリーグは小学校?

――ずばり日本復帰の選択肢はありますか?

それはお誘いがあればもちろんありますよ。正直に言えば、僕はアメリカでずっとやりたいと思っています。でも、もしアメリカで誘いがなくて日本で誘いがあれば当然、考えます。それは、アメリカのほうがレベルが上だから、とかそういう意味ではなく、第一優先は「まだメジャーでやりたい」という思いが強い、ということです。

――多くの日本人投手がメジャーに渡って行きますが、そこまでさせるメジャーの魅力ってなんなのでしょうか。

こればっかりは説明しづらいなあ。行った人だけしか分からないことなんで(笑)。どう言えばいいかな……メジャーでは小学校のときに野球をしていた気持ちでできるってことですかね。

――飛ばせばいい、速く投げたいというような?

はい、そんな感覚ですよ。例えば日本にいると、どことなくしばられている感じがあるんですね。移動をひとつとってみてもそうです。ビジターで試合があるときなんかがそれにあたるんですけど、日本の場合、球場へ向かう際にホテルからユニフォームを着て球場へ行って、試合が終わればまたユニフォームでホテルに帰ってくる。

それが、メジャーだと球場集合、球場解散です。みんなもうなんか……僕には理解ができない、わけの分からないちゃらちゃらしたような私服を着て(笑)球場に来て、試合が終わればお風呂入って、球場でご飯を食べて解散。一応チームバスもありますけど、それは乗りたい人だけが乗ればいいというシステムですからね。

――楽しいことをしに、みんなで球場に集まる。終わったら「じゃあね」と帰る。そんな感覚ですか?

そうですね。それにその後にどこかに遊びに行くという選手も少ないですね。日本の場合は試合が終わってから食事に行ったりするということもよく聞きますけど、アメリカはあまりないですね。

とにかくボストンの場合は、ラテン系の選手が多いので、楽しむノリというのかな、そんな感じでやっています。でも野球に対してはすごく真剣ですからね。

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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