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織田信成、あの「チャップリンメドレー」はコーチに自ら提案していた

織田信成さん2月毎日更新 Q20.プログラムを考える時に意識することは?

フィギュアスケーターとして、「チャップリンメドレー」など様々な名プログラムを滑ってきた織田信成さん。プログラムを考える際に、意識していることとは?

観ている人が楽しくなるように

――織田さんはサービス精神がすごくある方だという印象があるのですが。 

 

 やっぱり大阪という街で生まれたからでしょうね(笑)。目の前に人がいると、「この人を一番笑わせるのは自分じゃなきゃ!」って、自然と気合が入っちゃうんです。人を笑顔にすることで負けたくないんですよ。

――その考え方は、アイスショーにおいても活きていますか。

 そうですね。プロになると、ただ正確に滑れば良いというわけではなく“魅せる”ことが重要になってきます。いわゆるエンターテイナーであることが求められるんです。だから、プログラムを考える時にも、とにかくどうすればお客様に喜んでもらえるか、楽しんでもらえるのかということを、すごく時間をかけて考えています。その時に参考になるのが、ファンの方の意見。ファンの方と触れ合う機会がある時には、よく声を聞いています。

 

――アマチュア時代の選曲は、比較的多くの人が知る曲を選ばれていたような気がしますが。

 代表的なのが、チャップリンメドレーですね。オリンピックのプログラムにはコミカル過ぎるという異論もありましたが、僕のキャラクターにマッチする曲だと思い、コーチに自ら希望したんです。そうしたら「うん、とっても君に合うよ」って言われて。
 もちろん、時にはシリアスな曲を選ぶこともあります。でも、今でこそ僕のキャラクターをみなさんに知っていただけていますが、競技選手時代は割と真面目にやっていたので、織田信成という選手をより知ってもらうには、チャップリンメドレーはぴったりだったと思っています。あっ、今は真面目じゃないっていうわけじゃないですよ(笑)。ただ、大阪出身のおもしろい感じを伝えたいなと、そういう思いで選んだ楽曲でした。

〈明日の質問は……Q21「 日本選手が世界で活躍できる理由とは?」です。

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織田 信成

おだ のぶなり

1987年生まれ。大阪府出身。高校3年時に世界ジュニア選手権で優勝を果たし、注目を集める。シニアデビューを果たした翌シーズン、トリノオリンピックの代表候補となるが、惜しくも選外に。2010年バンクーバーで初の五輪出場を果たす。2014年ソチ五輪出場をかけた全日本選手権で総合4位に終わり、五輪出場を逃すと同時に引退を表明。現在は関西大学アイススケート部監督を務めながら、解説者、プロフィギュアスケーター、タレントなどとして多彩に活躍中。


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