フィギュアスケートの「ジンクス」について 織田信成のとらえ方
織田信成さん2月毎日更新 Q25.フィギュアスケートにまつわるジンクスはありますか?
――選手たちは、そんなジンクスをどう受けてとめているんですか?
青以外の衣装で優勝した方もいますから、もちろんあくまでジンクスに過ぎないのはわかっています。しかし、試合を控え極限状態に追い込まれる選手たちは、そうしたジンクスに敏感になってしまうんです。もちろん、そのジンクスに従うことで、気持ちが支えられるというのであれば、良いことですけどね。僕の場合は気にし過ぎてナーバスになってしまうので、あえて無視していました。
――最終的には気持ちが大事なんですね。
オリンピックともなれば、皆実力は拮抗していますから、余計にそうだと思います。
気持ちの面でいうと、ソチオリンピックの時は鈴木明子選手や高橋大輔選手など、ベテラン選手がチームを精神的に引っ張ってくれました。ですが、今回の平昌オリンピックに出場する選手の中で、オリンピックを経験しているのは数人のみで、初めてのオリンピックという選手も多いんです。特に23歳の羽生結弦選手にはプレッシャーに感じることもあったかもしれませんが、まぁ誰よりも修羅場をくぐってきた彼ですから、きっとうまくチームをまとめてくれたのではないかなと思います。
〈明日の質問は……Q26 .「バンクーバーオリンピックでスケート靴が切れた時、どんな気持ちでしたか?」です。〉
- 1
- 2
KEYWORDS:
\大好評発売中! 現在4刷/
織田信成・著『フィギュアほど泣けるスポーツはない!』
2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!