なぜニューバランスの商品名は数字なのか?【ニューバランスの基礎知識(1)】
スニーカーの人気ブランド「ニューバランス」の今さら聞けない基礎知識。明日から周りに自慢できるトリビアが満載!
900番台
NBの進化とともに歩んできたメインシリーズ
500番台や1000番台に比べ、コンスタントに「代替わり」しており、中核モデルらしくNBの技術革新を最も色濃く反映しているといえる。初代は1982年に発売された〈990〉で、当時の広告のキャッチコピー「1000点満点中990点に到達した」ことがその由来なのは有名の話。その後、〈995〉から〈999〉まで発売されたのち、〈990〉の最初の復刻(2017年に3度目の復刻)を経て、2001年に〈991〉から再び品番展開が再開された。
3度にわたり再開発された900番台の初代〈990〉
これまでに復刻は3回。まず1998年に最初の復刻となる「ABZORB(アブゾーブ)」を搭載したアップデートされた2代目〈990(990V2)〉が発売。その後も、2012年に3代目〈990(990V3)〉、そして2016年に4代目〈990(990V4)〉と歴史は続き、フィロソフィが脈々と継承されている。
シリーズ三代目は2つの機能を同時搭載した〈996〉
ENCAPとC-CAPの同時搭載し、1988年にデビュー。そのヘリテイジモデルを、さらにREV LITE搭載でアップデートしたのが〈MRL996〉で、新次元の履き心地を実現したと話題に。そのフォルムの合わせやすさから、〈576〉に並び、街履きで着用されることが多いモデルである。
衝撃吸収材「ABZORB」を初採用した〈998〉
1993年の発売時の最新技術を、NBのどのモデルよりも先に取り入れた〈998〉。Nのロゴマークが他のモデルに比べて小さめな、いわゆる「チビN」は前作〈997〉から継承されたディテール。厚みのあるソールに対し平らでシャープなボディを持ち、その独特のフォルムへの愛好者も多い。
最後に3つの中で最もハイクラスな「1000番台」の系譜を見ていこう。