時代を生き抜くための「グローバル行動力、センス」を身につけるには?
シリーズ:3年後に結果を出すための 最速成長⑩
■「グローバル行動力、センス」「英語力」…どこでも活躍できる能力
今後、国内にいても上司や部下が外国人になる機会が増えますし、海外勤務の可能性も高くなります。日本だけ、日本人だけの閉じた世界というのでは限界があり、必ず壁にぶつかるからです。
黒船の来航以来、日本人は米国、英国、ドイツ、フランスなどに行って死に物狂いで技術を学んで帰ってきました。それは、そうしないと中国のように、欧米列強に蹂躙されそうだったからです。 また、高度成長期の日本人は地球の果てまで出かけていって、商売をしてきました。 「安かろう悪かろう」の日本商品が、あっという間に「安くて高品質」になり、世界中で高く評価されました。
このどちらの時代も、日本人には「グローバル行動力、センス」「英語力」があったと思います。覇気もありました。そして凜としていました。これらがすっかりなくなってしまったのが、高度成長期以降ではないかと私は考えています。
日経平均株価が1989年に最高値3万8957円をつけてから、ひたすら右肩下がりとなり、前述のように一人あたりGDPも1993~96年の世界第3位をピークに下がる一方で、現在は先進国中最下位に近い状況です。
こういう状況で、過去30年、日本人は自信を失い、本来持っていた「グローバル行動力、センス」「英語力」が影を潜めたようです。 でも、日本人の覇気を取り戻すのはそれほど難しくはないはずです。
もともと世界で稀に見る勤勉さと創意工夫、何事にも熱心に取り組む国民性、国民全員の教育水準の高さがあります。危機だと思えば、あるいはここが一世一代のチャンスだと思えば、日本人は爆発的な力を発揮してきました。
一人ひとりが少しだけ背伸びすれば、ほんの少し前の日本人が持っていた「グローバル行動力、センス」「英語力」を取り戻すことが十分にできます。日本は今、やればできる、当然できる、やらないわけにはいかない、というギリギリまできています。
具体的には、一人ひとりの行動が次のように変わる必要があります。
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