風俗に「落ちた」は真実か。当事者がそこで見た光
第1回 風俗女子の現場から
風俗で働く女性たちのリアルとは? 風俗女子のマインド・技術・美(魅せ方)の向上と、同じ悩みや想いの風俗女子の全国的な交流の場づくりを目指す、日本で唯一の風俗嬢による風俗嬢さんのためのサポート&スクール運営協会である日本風俗女子サポート協会(日本FJS協会)。その代表であるあや乃さんに語っていただいた。
「私は、風俗嬢です。」この言葉を見たり聞いたりした時に、皆さんは、どんなことを思うでしょうか? 「だらしが無い」「かわいそう」「品が無い」「お金の為なら手段を選ばない女」など、きっと良いイメージを持つ方は少ないでしょう。実際に私も風俗嬢になる前は、その様な印象を持っていました。風俗という世界は、働く女性も、遊びに来るお客様も「普通」では無い人ばかりなんだ、と。しかし、実際に風俗で働いてみると、その思っていたイメージは、少しずつ変わっていきました。
■催促の電話から逃れたい一心で風俗の世界へ
私が風俗嬢になった理由は、借金が原因でした。就職したエステサロンで自社製品を購入する内に、毎月数千円だったローンは、気が付けば、1万円、2万円、3万円とどんどん増えていき、気が付けばローンの総額は約400万に。ちょうどその時、心身共に疲労がたまり、転職をしたところ給料は激減。毎月のローンの支払いが難しくなり、クレジット会社から支払いの催促の電話が毎日の様に掛かってきました。それから逃れたい一心で風俗嬢として働き始めることになりました。風俗嬢デビューの日は、正直に言ってあまり覚えていません。「あぁ、これでやっとまともな生活ができる」「もう催促の電話に苦しまずに済む」そんな安堵感の方が大きく、後は未知の世界へ踏み込む不安と緊張が少しありました。