風俗に「落ちた」は真実か。当事者がそこで見た光
第1回 風俗女子の現場から
■「人から好かれる自分」の追求の日々。プライベートにも変化が。
風俗嬢として、私が約12年お仕事をしてきた中で、たくさんの勉強をさせて頂きました。男心について、女性らしい振る舞い、お客様にご迷惑をかけない様に体調管理を含めた自己管理をきちんとすること、お客様に選んで頂ける自分の魅せ方、自己投資をしてより素敵な女性になることの大切さ、そして最も勉強になった事は、「人から好かれる自分になるにはどうしたら良いか?」です。風俗嬢としてテクニックのみを気に入って通って頂けるお客様よりも、人として気に入って下さったお客様は、長くご指名を頂き、またその様なお客様と過ごす時間はとても楽しいです。
「人から好かれる自分になる。」風俗で働く前も考えた事はありますが、風俗に入ってからの方がより考えて、実践する様になりました。そうすると、プライベートな自分もどんどん良い方向へ変わっていきました。
コミュニケーションが大の苦手で、いつも自分に自信が無くて、何をやってもダメな自分。そんな自分が、風俗の仕事に真剣に取り組む事で変わっていきました。「風俗に落ちた」は本当なのか? 決して風俗の世界へ入る事を勧める訳ではありませんが、私なりの答えは、風俗に落ちたと考えるのは、自分次第でしょう。確かに公に言える仕事ではありません。でもそこで何を得るか?もっと言えば、自ら何を得ようとするのかは、自分次第です。物事はいつも表裏一体。一見マイナスの面しか見えなくても、必ずプラスの面もあるのです。そのプラスの面を幾つ見つけられるかが、「風俗に落ちた」と考えるのか、「風俗という新しい世界へ足を踏み入れた」と考えられる違いでしょう。