ジョーダンが「罰金を払っても」履きたかったのは?【エアジョーダン秘史(11)】
1985年の1stモデルから今なお続くレジェンドバッシュのヒストリー。
オンコート用とオフコート用、ふたつの異なるアッパーを用意
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写真を拡大 AJ10から引き継がれたフルレングスエアがミッドソールに内蔵された。
MJが本格的に開発に協力しただけあって、AJ11は再び戦闘的なイメージに仕上がっている。素足感覚を重視するためにクリアソールは極力薄くされ、ミッドソールにはフルレングスエアとカーボンシャンクを内蔵。クイックシューレーシングシステムは、太いヒモを使うことでプレー中でもゆるみにくいように工夫されている。オフコートをターゲットにしたローカットは、メッシュを多用して軽量化と抜群の通気性を実現している。
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写真を拡大 ジャンプマンロゴはヒールサイドに刺繍で入るようになり、23はヒールカウンターに。またインソールにNIKE AIRロゴを使うのはAJ11が最後。次のAJ12Lowからはジャンプマンロゴに変更された。
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写真を拡大 オリジナルはメッシュのまわりがソリッドカラーだが、レトロは黒ベースのエレファントスキン柄。一方、タンのデザインは全く一緒だが、レトロの方がタンそのものの大きさがやや大きくなっている。
AJ6に続いて、2000年から復刻がスタート
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写真を拡大 オリジナル(1995年発売)から、2003年復刻分までのカラーバリエーション。
AJ11には3つのタイプが存在する。
最初にデビューしたミッドカット(ハイカット表記されることも)、メッシュアッパーを採用したローカット、そしてミッドカットの丈を詰めたローカットだ。そのうち、3つ目のミッド改ローカットは、当初はMJのためだけに作られたスペシャルモデルだったが、その後レトロ(復刻)として正式に発売されている。シリーズの中でも人気の高いAJ11は、AJ6に続いて'00年から復刻が始まったが、この際にはオリジナルカラーとともに'95年のプレーオフでMJが履いた黒のアッパーに青のクリアソールを持つモデルが“スペースジャム”として発売されている。
*参考文献『スニーカーJack Premium「まるごと1冊エアジョーダン23周年』(小社刊)
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