丹波でめぐる明智光秀ゆかりの地④丹波篠山城の四
季節と時節でつづる戦国おりおり第462回
篠山城三の丸から内堀を隔てて二の丸を眺めてみましょう。
結構な高さがあるでしょう?高石垣と、その裾部分にとられた「犬走り」と呼ばれるスペース。今治城などと共通する、いかにも藤堂高虎流な築城術の特徴が現れています。
そしてそのまま城の南に回れば、搦手の南馬出の跡が見学できます。
「土塁の南馬出」という石柱の説明、まさにその通りで、土塁で後世された馬出というのは現状唯一この篠山城だけで見ることができるのです。
ご覧の通り見事に方形の馬出跡の周囲の土塁が残っており、その高さは周囲をめぐる水堀から4mほどあります。