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ワインの味のいちばんの決め手はブドウにある!「おいしさ」の条件とは

人生を変えるワイン学 第40回

◆ブドウの生育サイクル

 ブドウが育つサイクルは、晩秋から冬季は落葉期・休暇期といい、剪定という作業を行ないます。つまり冬の間にいらないつまを切ります。
 早春から春季は発芽期といい、気温が10℃になると根が水分を吸い上げて発芽します。整枝や除草作業を行ないます。
 初夏は開花期といい、開花、結実し、芽かきや除草(農薬・肥料)を行ないます。
 夏季は生育期・色づき期といい、生育、色づきをして摘房(余分なブドウを切り取る)、摘芯、摘葉を行ないます。
 早秋から秋季は収穫期といい、成熟し収穫を行ないます。
 成熟は開花から約100日で、北半球は8月下旬から11月に南半球は1月下旬から4月に収穫をします。

◆ブドウの収穫年によってワインの味が変わる

 同じ場所であっても毎年毎年気候や降雨量、日照量が同じではありません。ということはブドウの出来は毎年毎年変わります。ワインはブドウのみで造られたお酒ですので、ブドウの出来に味が大きく左右されます。
 ですからワインは収穫年ごとに味わいが異なり、価値や品質が異なってくるのです。

◆良いヴィンテージの条件とは

 グレートヴィンテージって聞いたことはありませんか?
 ヴィンテージとは、ブドウを収穫した年を表します。グレートということは、出来が良いということ。つまりグレートヴィンテージとは、ブドウの出来の良い収穫年となります。
 ではどのような条件がそろえれば良いヴィンテージとなるのでしょうか?
 まず、晩秋から冬季にかけての時期は適量の水分が必要となります。
 そして、発芽する春季は生育のために適量の水分と太陽が必要となります。
 開花する初夏は天候が良くなければいけません。雨と冷涼になってしまうと開花や結実が進まず収穫量が少なくなってしまいます。
 夏季は、ブドウが実っていく生育期で光合成による糖分の上昇、色づきのために日射量が必要となります。熟していけば糖度は下がりますが、昼と夜の温度差が適度な酸を保ちます。ですから昼と夜との寒暖差が必要となります。
 収穫は、天気のいい日に行ないます。収穫時の雨は成熟度を下げ、ブドウの水分を増やし凝縮感が欠けてしますので、雨が降ったら収穫はしません。

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竹内 香奈子

たけうち かなこ

ソムリエ/ワインショップ「mista」店長。所属事務所パールダッシュ。

 

短大卒業後、ワインを独学で学び、2010年に日本ソムリエ協会「ソムリエ」の資格を取得。現在、大阪心斎橋のワインショップ「mista」の店長を務めながら、自身の経験や知識を元にワインを中心としたライフスタイルの提案を行っている。

 

◇オフィシャルブログ「竹内香奈子のお家飲みワインのススメ

 

◇「mistaワインセレクトショップ

 

◇ワイン酒屋mista 大阪府大阪市中央区東心斎橋2-5-27 ☎06-6211-3923 営業時間:16時~22時 休日:土、日、祝日

 

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