あの時計のかたち、何て名前だっけ?…いくつ分かる? 腕時計の専門用語(2)
【今さら聞けない腕時計の専門用語辞典(2)】腕時計を語るうえで欠かせない基礎知識&基礎用語を徹底解説!
一般的には馴染みの薄い専門的な用語が多く、その性能や機能も多岐にわたる深淵な腕時計の世界。そんな腕時計を語るうえで欠かせない基礎知識&基礎用語を徹底解説していくシリーズ。
第2回は「腕時計のディテール分類(前編)」をお届けします。
「基本名称」を覚えたら、
次はその「分類」を把握すべし!
前回はもっともベーシックな「アナログ3針時計」をベースにして、基礎のさらに基礎の用語に絞って紹介したが、連載2回目となる今回は、その中でも「ケース」の形状と素材、そして「ブレス/ベルト」の分類について、それぞれ基本となる5タイプを紹介していこう。
「ケース」の形状&素材5選
時計の種類によって素材や形状は多種多様
時計には「ムーブメント」と呼ばれる駆動のための内部機構があり、ケースで外装することでそれを保護、格納する役割が。そのムーブメント自体が丸い形状なので、ケースも自然とラウンドを採用するケースが多い。
【ケースの形状編】
ラウンド
最もポピュラーな「丸型」
機密性や防水性、また文字盤の見すさなどの観点から、最もメジャーな形状として普及している。
トノー
ドレッシィな「樽型」タイプ
フランス語でトノーは「樽」を意味する。1910〜1930年代のいわゆるアール・デコ期に流行した型。
スクエア
ビジネスにも対応する「正方形」
別名“カレ”とも呼ばれるタイプで、縦横比率がほぼ均等な正方形シルエットのことを指す。
レクタンギュラー
クラシカルな「長方形」ケース
縦に細長いシルエットで、古典的な雰囲気を醸し出す。縦横の比率は商品によってそれぞれ異なる。
クッション
「座布団」のようなフォルム
丸型と角形の中間に位置する形状で、柔らかく穏やかな印象を与えてくれるのが特徴的。