防水時計で温泉に入るのはアリ? ナシ? 紛らわしい時計のメンテ俗説9選
【腕時計のメンテナンス基礎講座(1)】毎日のメンテから困ったときの対処まで、どこよりも分かりやすく解説!
俗説 7
リューズに溜まった汚れは
爪楊枝で掃除できる
→正解! 軽い汚れならOK。ただし黒ずみには綿棒が適。
突起物は不安に思うかもしれないが、簡単な汚れなら問題なし。ただ綿棒のほうが安心なのは間違いない。リューズを引っぱり、軽く押し当て、回転するようにこすると◎。
俗説 8
腕に着けてリューズを操作すると
時計が壊れやすい
→正解! 必ず腕から「外して」操作しよう
リューズは非常に繊細な部品で構成されているので、不安定な状態で操作することで、斜め方向から無理な力が加わり、軸が曲がったり緩むなどして故障の原因になる。どんなに慣れてきても、腕から外す手間を怠らずに。
俗説 9
自動巻き時計は腕の動きが動力源だから
持って振っても大丈夫
→間違い! 適当に振ると、機械にダメージが…!
巻き上げ機構だけでなく、内部の機械全体にどのような負担がかかるか分からない。不要なトラブルの種を抱えるぐらいなら、リューズを操作して、ゼンマイを巻くのが吉。ただし、ゆっくり。前述の通り、1秒間にひと巻きと心がけよう。ちなみに、拍手や手拍子も実は危険な動き。その程度で…と侮ることなかれ。激しい拍手や手拍子で故障することも。それだけ時計は衝撃を受けやすいのだ。
正しい知識を持っていれば、お気に入りの時計もより長く使える。
日頃から「危険を冒さない」のも、大事なメンテナンスの一つだ。