「絶望的な状況」から這い上がった世界トップ10大学とは?
世界の名門大学「ペンシルベニア大学」【傾向編】
■バフェットとイーロン・マスクの母校
同大学の卒業生には多くの有名人が名を連ねています。著名な言語学者ならびに活動家として知られるノーム・チョムスキーもその1人で、彼は同大学で哲学と言語学を勉強しました。さらに、経済界でも多くのウォートンスクール卒業生が活躍しています。世界有数の富豪であるウォーレン・バフェットもその1人です。また、現在のアメリカ合衆国大統領であるドナルド・J・トランプ、そしてペイパル、テスラモーター、スペースXを設立したイーロン・マスクもウォートンスクールを卒業しました。日本人では、2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸英一が同大の博士課程に留学しPh.Dを取得していました。
ビジネス界で、これほどまで多くの著名な卒業生を有するペンシルベニア大学だけに、経営学のプログラムが有名であるのもうなずけます。ウォートンスクールこそが、同大学がほかのアイビーリーグの学校や、その他の有名大学と一線を画すゆえんです。実際、U.S.ニューズによれば、同大学は経営学、ファイナンス、マーケィング、保険そして不動産のプログラムでアメリカ1位の座に輝いています。
また、Wealth-Xによると、同大学で学部課程を終えた卒業生の中には後の多くの億万長者がおり、その数は世界のどこの大学の卒業生よりも多いということです。その他のプログラムも卓越していますが、将来の起業家やビジネスマンとにとっては特に魅力的な学校であることは間違いありません。
ウォートン以外にもペンシルベニア大学には他のアイビーリーグに属している学校にはないような特徴があります。その一つは、同大の学生は学業だけではなく、遊びもし、そして活動的な社会生活を送っており、"Social Ivy"(勉強だけでなく社会性も育もうとするアイビーリーグ校)として知られていることです。さらに、キャンパスが郊外に位置している他のアイビーリーグの学校とは異なり、同大は街の中にキャンパスがあります。最後に、大学のOne University Policyにより、ほとんどの大学院生を含む生徒は自分が属していないプログラムの授業も履修することができ、同じキャンパス内での共同研究や学際的研究を容易に行える環境が整っています。