宇野千代、安藤鶴夫ら文士が愛したたいやきの名店
文士と画家が愛した料理
女性は●●から食べる人が多い!? たいやきの食べ方あれこれ
たいやきといえば、頭から食べるか、それとも尻尾から食べるか、はたまたおなかからがぶっとかじりつくか、食べ方にも個性が表れる。同店のたいやきは、あんこがたっぷり入った頭はモチモチ、尻尾はカリカリになっていて、どちらも一度に食べたくなるので余計に悩んでしまう。
客がたいやきを頬張る姿を見ていた初代店主によれば、男性は頭から、女性は尻尾から食べる人が多いという。あくまで統計的なものであり、性格までは分析していないとのことだが、購入してすぐに食べていた人たちを眺めていると、たしかにその通りだったので驚きだ。
とはいえ、別のデータもある。Jタウンネットが2017年1月に行ったアンケートでは、頭から食べる派が65.8%、尻尾派は23.5%だった。マイナビウーマンが2015年9月に行った調査では、頭派が72.4%、尻尾派は27.6%である。どちらも頭派が優勢である。
その理由はさまざまだが、尻尾まであんこが入っているかどうかにも左右されるのではないだろうか。尻尾まで入っていれば安心してあんこを楽しめるので、好きなように食べられる。対して、尻尾の先まであんこがないと思ってしまうと、あんこを先に食べるか残しておくかによって、食べ方が変わってくるかもしれない。
筆者は、頭でも尻尾でもなく、真ん中から食べる。お行儀よくしたいというわけではなく、半分に割ってあんこを確認したいからだ。たいやきの香ばしい生地も魅力的だが、やっぱりあんこのおいしさを感じたい。そんな思いから、こうした食べ方にたどりついた。
宇野や安藤はどこから食べたのだろうか。そんなことを考えながら、焼き立てのたいやきに舌鼓を打ったのであった。
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