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就活戦線異常あり!【最新版!一流ホワイト企業TOP100ランキング】なぜ、子どもをホワイト企業に内定させなければならないのか


 22年卒の就活シーズン開幕。3月に就職情報解禁、6月には面接解禁。今秋の「内定」に向けて、一斉のスタートとなる。今回は「将来」と向き合う実践的な情報をお届けする。就活は親にとって教育の出口戦略であると同時に、子ども自身にとっては社会人としての人生の第一歩。現在、就活のスタートを切ったご家族に、最良の選択肢、一流のホワイト企業とは何か、かつ2022年度版の一流ホワイト企業TOP100ランキングを一挙掲載する。


◼︎なぜ新卒時点で「一流ホワイト企業」に入るべきなのか

 前回は、現在の就活が、新卒学生をもつ親世代(50〜60代)の頃といかに時代的に異なっているかをお話しした。おさらいすれば、現在、新卒のお子さん世代は、以下の3点「①就活の競争自由化 ②大学生の激増 ③求める人材のレベル上昇」競争激化が余儀なくされる環境にあるということである。

 今回は、なぜ、新卒時点で「一流ホワイト企業」に入ることが、一生を左右してしまうのか、という問題について就活塾「ホワイトアカデミー」を主宰する竹内健登氏ともに議論していこう。竹内氏は東大卒ながらも、就活に失敗し、就職浪人した経験をもとに企業の人材戦略の道を歩み、就活コンサルタントとして現在、活躍している。

一流ホワイト企業への就活支援を行う竹内健登氏

 

 そもそも「一流ホワイト企業」とは何か。
 竹内氏によれば、以下の6項目の指標、条件をクリアしている会社組織を意味する。

① 福利厚生がよい
② 労働時間が法的に遵守され、残業や休日出勤が少ない
③ 給与待遇がよい
④ 離職率が低く、定着率が高い
⑤ 有給休暇取得率も高い
⑥ 性差なく、女性への待遇も男性と公正に平等

「一流ホワイト企業は新規参入が難しい業界、価格決定権のある寡占企業、国策的な業務を運営する業界に多いことが特徴といえます」(竹内氏)

 では、その反対に「ブラック企業」とは何か。
「上記6項目がクリアされないコンプライアンス(法令遵守)の低い会社組織です。具体的に言えば、給与や少ない割に、労働時間が長く、休日出勤も多いのが特徴です。過度な自由競争を余儀なくされ、利益の源泉を従業員の過重労働に求め、その「努力」を強いる環境にある組織です」(竹内氏)。例えば、一見「キラキラした」お仕事に見えるアパレル業界などがそうだといわれる。

 では、なぜ新卒で「一流ホワイト企業」に入るべきなのか
 竹内氏によれば、理由は以下の4つにるという。

❶成功のチャンスが多い
❷単純に待遇がよい
❸自分自身を一流に育てるチャンスを得られる
❹ブラック企業に入ってはいけないから

 である。具体的にまとめると以下のように説明される。

 ❶の理由として、一流ホワイト企業は、多くの部署による様々な事業展開をしており、人材も一流で、事業規模も大きい。当然、仕事での影響力も大きくやりがいを感じられる可能性も高い。仕事を通して高いレベルの人脈も広がり、また組織幹部としての能力——調整力や企画力、リーダーシップも身につけるチャンスに恵まれる。また転職や独立する場合にも信用度において有利に働くからだ。

 ❷の理由として、現在、社会問題化している「若者の貧困・格差」の心配は、一流ホワイト企業にはないこと。福利厚生も整い、健康面のサポートも高い長期的な視点で人材を育成する文化があるからだ。

 ❸の理由として、キャリア形成の上で、一流ホワイト企業は、先輩や同僚、後輩、また取引先に優秀な一流の人材が多く、仕事の仕方、考え方を学ぶことができる。まさにキャリアを高める環境がある。それはすなわち未来の可能性になるからだ。

 ❹のブラック企業の特徴を労働条件面からの問題としてとらえれば、「とにかく就労時間が長く、その対価としての長時間労働の手当てが十分に出ない」ことにある。「やりがい搾取」という言葉があるように、制度的に十分保障されていないため、健康面に支障をきたしたり、かつパワーハラスメントが横行する可能性が高まるからだ。

 このように、お子さんの人生を考えられた場合、一流ホワイト企業で働くことによるメリットは物心両面において高いといえる。
 次章では、「2021年最新版のホワイト企業ランキング」を見ていこう。このランキングは「ホワイト企業綜合研究所」による格付(今年で4回目)であり、ランキングは、竹内氏を中心とした研究員が「働きやすさ、残業時間、有給休暇取得率、給与・福利厚生、成長環境、財務指標などを加味して50000社のデータをもとに作成」しているが、最新版の一流ホワイト企業ランキング100社を公開したのち、各社への内定のポイントについて解説する。

次のページ最新版「一流ホワイト企業ランキング」TOP100 商社・IT・不動産業界

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竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である就活に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube:就活塾 ホワイトアカデミー

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  • 竹内 健登
  • 2019.12.12