18-22歳のリアル。「最近の若いやつは服を買わない」は本当か?
SJ4月前半特集【18-22歳のリアルファッション白書(1)】
■服は消耗品っていう感覚があるんです
22歳、会社員の雄貴の反応は「別に何も…」。彼の場合、お金をかけない、というより、お金をかける回数が少ない、という。その真意は?
月平均で3万円はファッションに使うというので、金額自体はけして少なくはない。そんな彼でも毎月のように服を買っているわけではない。「着る服って少なくても困らない。だから、僕は1シーズンごとに決まったぶんだけ買って、来年になったらもう着ない。使い捨てというか、服は消耗品って感覚があるんです」
1年ごとの使い捨て感覚。トレンドの回転が早いから流行遅れになる、というよりは、「その時に着たいものを買うから、それを過ぎたら着たくなくなるだけ」というシンプルな欲求から来ているようだ。これまた興味深い。
■好きな洋服を着て外に出ると気分がとてもいい
最後に、ヴェトモンが好きで、1ヶ月の趣味に使えるお金はほぼほぼ洋服につぎ込んでいるという、22歳の雄太郎。同世代の「服を買わない」人たちに向けて熱いメッセージを投げかけてくれた。
「好きな洋服を着て外に出ると気分がとてもいいことを知ってほしい!」という彼はこうメッセージをしたためてくれた。
「自分の身だしなみに気を遣えないやつが他人に対して気を遣えるわけがない!! とにかく服買って自分に自信をつけろ!!! 勇気出して踏み出せば世界が変わるぞ」
ファッションの持つ「他人に見られるものである」という部分を見つめ直し、「自分に自信をつける」コミュニケーションツールのひとつとして捉える彼の考え方は、なかなか的を得た指摘ではないだろうか。
次回はさらに、18-22歳の「おしゃれにかけるお金事情」について、具体的な平均金額のデータを算出、それをもとに検証してみたい。