『コンフィデンスマンJP』の脚本家・古沢良太、個性光るキャラクター作りの秘密
古沢良太さん4月毎日更新 Q4.キャラクターのディテールは脚本家がどこまで決めるのでしょうか?
――脚本を書かれた『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年、フジテレビ)では、杏さんが演じた藪下依子(やぶした よりこ)の服装や仕草がとても個性的でしたよね。一回見たら忘れられないキャラクターですが、あのようなディテールは古沢さんが決めた部分もあるんですか?
あそこまで台本には書き込んでいないですね。あのキャラクターのビジュアルとか表情の部分は、たぶん杏ちゃんが現場で作り上げていったものだと思います。
――過去のインタビューで、古沢さんはキャラクターを作るときには実際にイラストを描いている……という話を読みました。
決めごとにしているわけではないですが、だいたい毎回描いていますね。
――それは、ビジュアルのイメージがあったほうが脚本も書きやすい……ということなんでしょうか?
好きでやっているだけですね。無駄な時間といえば無駄な時間なので、現実逃避かもしれないです(笑)。
――では、キャラクターの個性を深めていくためにはどんな作業をしているんでしょうか?
キャラクターの個性というのは、その人単独で掘り下げてもあまり意味がなくて。完全に対極にいるような人物を近くに配置したりと、相手役との関係性を大事にしています。今回の『コンフィデンスマンJP』(2018年4月9日より放送、フジテレビ)の場合もそうで、ダー子(長澤まさみ)という本当に無軌道で、何のルールもモラルも気にしない人の隣には、それをすごく大事にするボクちゃん(東出昌大)がいる。そういう関係性を作っておくと、2人に何か一つの話をさせるだけでも、それぞれ考え方が違うので、お互いの個性が際立ってくるんです。キャラクターの個性は、そういった関係性ややり取りの中でこそ見えてくるし、深まっていくものだと思っています。
――『リーガル・ハイ』(2012年)の古美門研介(こみかど けんすけ)の個性も、そうやって際立って見えたわけですね。
そうだと思います。
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当代随一の脚本家・古沢良太が描き出す
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『コンフィデンスマンJP』
4月9日スタート 毎週月曜 午後9時放送 ☆初回30分拡大放送☆
【公式HP】http://www.fujitv.co.jp/confidenceman_jp/