最南端のブランドサバ「首折れサバ」は 日本一の「ゴリ食感」!
〈サバジェンヌの 日本全国ごちそうサバです!⑤〉
#02 (首折れサバの)にぎり
島内では、首折れサバをさまざまな料理で楽しめる。「寿司 いその香り」では「首折れサバのにぎり」が大人気。家族が漁師という渡邉力さんは『屋久島には美味しい魚がいろいろあるけれど、首折れサバは最高』と語る。とにかく見てください。この透明感。締まった身。シャリの上で躍動感あふれるサバの美しさよ!
美しすぎるにぎりは、旨みとともに、ゴリッ。軽やかな味わいでいくつでも食べられる。恐るべし「無限にぎり」!
#03 (首折れサバの)漬け丼
日本料理「花皐月」では、「首折れサバ漬け丼」を提供。大阪で和食の腕を磨いた鎌田信隆さんがこだわりにこだわった一品だ。『首折れサバの食感を保つためには、さばく時点からの配慮が必要なんです』と鎌田さん。その良さを損なわないために、水を一滴も使わずに、すばやく捌く。『水で洗ったら変わってしまう。生臭みも一切ないとよく言われますね』。
タレもとことんこだわった。首折れサバの味わいに合わせてだいだい、レモン、りんごなどを使用。タレに漬け込んだサバをのせ、カイワレ、たまねぎ、大葉、ねぎ、ゆず等の薬味をたっぷり乗せて食べる。
隠し味の卵の黄身がとろけるようなヅケ、たっぷりの薬味。ゴリッ、シュッとした首折れサバを表情豊かな丼に仕上げ、これまたぺろりと食べられてしまう「無限漬け丼」(涙)
めくるめく押し寄せる「ゴリ」快感!
屋久島は世界に誇る「サバアイランド」!
サバ(すば)らしい!!
あ…。
屋久杉、見てなかった。
屋久島に行って、屋久杉を見ないで「サバだけ食べて帰る」ジェンヌはどうかと思うが「屋久杉を見て、首折れサバを食べて帰らない」というのも大問題だ。
首折れサバは1日たつと身割れしてしまうため、基本的には屋久島で食べるしかない。まさに「世界遺産級」のサバを「屋久島」でぜひ味わって!
文・写真/サバジェンヌ・池田陽子
サバを楽しみ、サバカルチャーを発信し、サバで日本各地との交流をはかることを趣旨に活動し、イベント「鯖ナイト」を実施する「全さば連」(全日本さば連合会)広報担当「サバジェンヌ」。本業は薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト。全編サバづくしの新刊『サバが好き! 旨すぎる国民的青魚のすべて 』(山と溪谷社)も必読!
■全さば連→http://all38.com
■池田陽子→www.yuruyakuzen.com
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