各界の著名人から企業セミナーまで絶大な信頼を寄せられているメンタルトレーナー・久瑠あさ美さん。

そのトレーニングの極意を初めて実況中継動画で公開しているのが本連載。

この先のあなたの人生においても、自分を好転させるヒントが見つかるかもしれません。

今回は「あなたを天職への導く秘訣」について指南していただきます。

どうぞお見逃しなく。

まずは以下の動画を視聴してみてください。

　これまでの連載では、自分では気づくことのできないでいる無自覚な「潜在的な自分」を探求する2つのワークに、本連載編集の鈴木さん、ディレクターの甲斐荘さんが実際に取り組み、トレーニングを体験していただきました。いま直面している仕事から始まり、この時代を生きるひとりの人間としての在り方に至るまでの「これまでの自分」を根本から掘り起こし、自らのマインドと向き合うことで、「この先の在りたい自分」を創り出していきます。　

　第12回からは、本連載最後のワークとなる「潜在意識とつなぐワーク」に取り組んでいます。

このワークでは、

１、あなたが思いつく最高レベルの人物を思い描き、

２、その人物があなた自身を感動させてくれるエピソードを、15個書きだします。

　今回は、前回の連載で取り組んだワークへのレビューを受けた鈴木さんが、久瑠に質問するところから始まります。そこから話は弾み、実際のトレーニングの現場で久瑠あさ美がどのように生徒の方々と向き合い、メンタルトレーニングという仕事と向き合ってきたのか……といった他では聞けない話が飛び出しました。

■魅力的な人の共通点とは？

鈴木：私は「泰然自若とした翁」というのに憧れているわけですが（前回参照）、ご年配になっても魅力的な方々には共通項があるんでしょうか。

久瑠：触れたときに「かっこいい」と思うものは、遺伝子レベルで、もしくは魂に刻まれているものですから、物心ついた時から変わりません。ですから、傍目からは「何もそんなところまで行かなくても、もう少し楽なキャラクターを選んで演じればいいのに」と思われても、それでは自分自身が高揚しない。なぜなら「自分を熱くする何か」というものはDNAレベルで決まっているんです。

　ですから、魅力的なご年配の方に共通しているのも、「とにかく夢中になる」ことなんです。「無我夢中」という言葉が彼らにはぴったりです。「これだ！」と自分が興味を持ったことに対してものすごい集中力を発揮して、一気にそのモードに入ります。これは私のトレーニングを進めていくうえでも重要なことです。

　言い換えると、つべこべ考えたり条件を並べたりしないで、「良いものは良い」と断言できる感性を大事にしているということですね。「良いものは良い」と違いが分かる感性があるから、「これは絶対にいけるぞ」「この人は絶対なんだ」と真っ直ぐに突き進んでいく人生を面白いと思っていらっしゃるんです。

　そういう方は、かといって頑迷なわけではなく、他の考えを持った人と話していても互いの世界観を広げていくことを柔軟に面白がれるんです。

POINT

魅力的な人の共通点。それは、DNAが熱くなるまでに「夢中になれる」ということ