古沢良太に聞く、「ドラマ」「映画」「舞台」脚本の違いは?
古沢良太さん4月毎日更新 Q12.映画、ドラマ、舞台で脚本の書き方は変わるのでしょうか?
現在放送中の『コンフィデンスマンJP』などのテレビドラマ以外に、映画では「ALWAYS 三丁目の夕日」や「探偵はBARにいる」のシリーズ、舞台ではTEAM NACSの公演の脚本なども手がけてきた古沢良太さん。それぞれ脚本の書き方は異なるのか?
――映画とドラマでは脚本の書き方や、物語の構成の作り方は変わってくるのでしょうか。
僕はほとんど同じですね。ただ、映画については監督のものだと思っているので、なるべく演出の余地や、解釈をゆだねる部分を残すように意識しています。舞台については、一番の見どころは「俳優さんの生の演技」だと思うので、俳優同士のぶつかり合いを堪能できる話がいいかな、と考えたりもします。違いとして挙げられるのは、それくらいですかね。
――ではドラマの脚本の場合は?
舞台や映画と比べると、テレビドラマは日常の中で見るものですよね。ですから「毎日の生活が明るくなるものを作れたらいいな」ということは毎回意識しているかもしれません。
――テレビドラマの場合は10話ほどの長い物語がありますし、キャラクターを作り込んでいくのも大変だと思います。
オリジナル脚本のテレビドラマの脚本では、そこはすごく時間がかかりますね。0から1を作るわけですから。
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本連載『30問30答』の第3問「脚本を書く時にいちばん悩むことは何でしょうか?」では、「連ドラについては、物語が走りはじめる前に、主人公たちの関係性や世界観をしっかり作っておくことが大事」「『ちょっとしたきっかけを起こせば、あとはこのキャラクターたちが勝手に面白くしてくれる』っていうフォーメーションを最初に作っておくのが理想」と話していた古沢さん。ドラマの脚本作りの背景については、他の質問でも詳しく答えているので、そちらも参照してほしい。
本連載『30問30答』の第3問「脚本を書く時にいちばん悩むことは何でしょうか?」では、「連ドラについては、物語が走りはじめる前に、主人公たちの関係性や世界観をしっかり作っておくことが大事」「『ちょっとしたきっかけを起こせば、あとはこのキャラクターたちが勝手に面白くしてくれる』っていうフォーメーションを最初に作っておくのが理想」と話していた古沢さん。ドラマの脚本作りの背景については、他の質問でも詳しく答えているので、そちらも参照してほしい。
〈明日の質問は……Q13.「古沢良太が考える『本当の名ゼリフ』の条件とは?」です。〉
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『コンフィデンスマンJP』
4月9日スタート 毎週月曜 午後9時放送 ☆初回30分拡大放送☆
【公式HP】http://www.fujitv.co.jp/confidenceman_jp/