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地震が起きた数は意外と少ない? 平成の出来事をデータで振り返る

数字から見える平成史

昭和以前と比較しながら見る、平成の「歴史」

 

 平成史を語るうえで、「地震」は外せないキーワードではないだろうか。2016年4月に起きた熊本地震は記憶に新しいが、津波によって多くの人が犠牲となった東日本大震災(2011年3月)、直下型地震が襲った阪神・淡路大震災(1995年)など、大きな地震に見舞われた時代といえる。

 しかしながら、100人以上の死者・行方不明者を出した地震・津波は4件のみ。気象庁のWEBサイトによれば、北海道南西沖地震(1993年)、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震である。
 明治以降のほかの年代と比べると、明治5件、大正2件、昭和10件だった。それぞれの年代が続いた年数に対する割合は、明治0.11、大正0.13、昭和0.15、平成0.13となる。時代によって耐震基準が異なるうえに、発生した時刻も異なるので単純比較はできないが、特別多く発生したわけではないようだ。大きな地震を実際に体験した人が多く現存するからこそ、頻発しているように思えるのかもしれない。

 日本は地震だけでなく、台風などの自然災害も多く発生している。続いては、気象庁のWEBサイトに公開されている、災害をもたらした気象事例を見ていこう。
 昭和については20~63年、43年間のデータが公開されていて、それによれば48件が確認できた。ほぼ毎年、こうした災害が起きている計算になる。対して、平成はなんと、110件にも及んだ。
 昭和の場合は「気象庁が命名した台風の事例および死者・行方不明者数が100名以上の風水害・雪害の事例」であり、平成は「被害を総合的にみて規模の大きなもの、社会的な関心・影響が高いもの」とのことだが、平成は自然災害が多かった時代といっても過言ではないだろう。

 
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