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10年後のリーダーの必須能力。「自燃力」とは?

AI時代のリーダーの原則④

AI時代に生き残るリーダーは、どのようなリーダーか?
ますます、機械ができること、人間にしかできないことが区別されていくこれから。機械にもできる仕事をやっているリーダーは評価されなくなり、機械に取って代わられるのは間違いありません。しかし「過去も現在もそして未来も変わらなく必要な能力」と「これから必要になる能力」は存在します。
1万5000人以上のリーダー育成を支援してきた鳥原隆志氏の新刊『AI時代のリーダーの原則』より今回は、「これからも必要な能力」として【自己管理能力】【自燃力】【仕事を楽しむ力】について述べたいと思います。

■自己管理能力~これからは自己管理の世界

 働き方が多様化し、これからはオフィスにみんなが揃って働くという光景も珍しくなってきます。それぞれ、端末を通じて結ばれて、ある人は自宅から、ある人はサテライトオフィスからという風に、一人ひとりの働き方は激変するからです。

 実際に企業の多くもテレワークの導入などを検討していたり、地方にサテライトオフィスを導入する動きが活発です。

 一見、自宅で仕事をしたり、上司から目の届かないところで働くことは楽しいように思える方もいますが、私は全く逆だと思います。

 なぜなら、自分自身をコントロールできない人はこれから仕事が出来なくなるからです。

 私は前職でスーパーバイザーという仕事をしていた時期があります。いくつかのお店を巡回し、店舗指導をするのですが、誰も管理をしていないので、はっきり言って、お店を回ったふりをしてパチンコしていてもわかりません。

 自己コントロールできないと仕事が進まない環境なのです。

 自己コントロールは怠慢のコントロールだけではなく、仕事のし過ぎもコントロールしなければなりません。多くの仕事を抱えて苦しんでいる人は、ある意味自己コントロールができない状態なのです。

 そのほか、精神状態のコントロールも、時間管理も、そして人生設計も自分自身でコントロールして計画的に進めなければ、いずれかは体調に不調をきたしてしまうのです。

 人はコンピュータと違いリセットすれば元通りになる物ではありません。
 何かをすり減らしながら生きています。ですから、リーダーには自己コントロール力が必要なのです。

 
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鳥原 隆志

とりはら たかし

株式会社インバスケット研究所 代表取締役。

1972年生まれ。大学卒業後、大手スーパーのダイエーに入社。販売部門や企画部門を経験し、10店舗を統括する店舗指導員(スーパーバイザー)として店長の指導や問題解決業務に従事する。管理職昇進試験時にインバスケットに出合い、研究・トレーニングを開始。その経験を活かして株式会社インバスケット研究所を設立。企業のリーダー研修などのためのインバスケット教材開発と導入をサポートする。日本で唯一のインバスケット・コンサルタントとして活動中。大企業の管理職研修など、1万5000人以上のリーダー育成を支援してきた。著書は『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』(WAVE出版)など、40タイトル、累計50万部以上。



株式会社インバスケット研究所公式ホームページ

http://www.inbasket.co.jp/


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