「ビジョン」は人間のアナログな感情から生まれる
AI時代のリーダーの原則⑤
■原点回帰力~原点に立ち戻ると答えがある
次に「原点回帰力」についてです。
リーダーは常に本質を見極める力が求められます。
本質を求められる理由は、そこにすべての意味が込められているからです。
しかし、多くの業務に忙殺されていると私たちは本質を見失い、目の前の手段に没頭してしまうことが多々あります。
そんな時に「そもそも私たちは何を目指しているのか」と自分に問いかけ、チームを正しい方向に軌道修正しなければならないのです。
原点に立ち戻るという表現のように、物事のすべてはスタートに本当の意味合いを持っています。
しかしながら何が原点か本当にわからない状態もあるでしょう。
その際に、リーダーとして覚えて頂きたいキーワードがあります。
それは「どうすればいいのか?」と考えるのではなく「何をしたいのか」を考えるのです。
どうすればいいのかと考えると、答えは複雑化します。
例えば、会議のプレゼン資料をスライドで作っていると、「どうすれば伝わるか」と考えると、スライドの枚数が増えてしまい、本番ではスライドを説明することに目的が変わってしまうのです。
ですから、「自分は何をしたいのか」と考えると、より伝えたいことが明確になるのです。
このようにチームであれば本来の目的を見失っているときに、原点に立ちもどり、チームの軌道修正を行わせることがリーダーに求められます。
会議などで論議が脱線している、またメンバー間が議論で硬直している際にも、そもそも何を決める会議なのかをメンバーに問いかけることがあります。
これもリーダーとして、メンバーを誘導する大事な仕事なのです。
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