優秀な「後任」を育ててこそ一流のリーダー
AI時代のリーダーの原則⑦
■研磨力~リーダーになれば2倍研磨せよ
ここでは、自分磨き。「研磨力」について述べたいと思います。
私は学生時代、「いつまで勉強するのか?」と思っていたものですが、社会人になると、今度は毎日が学期末テストのようなものでした。
経営者になった今も、講師としても、作家としても勉強やトレーニングを怠ると、あっという間に結果が出せなくなります。
常に、自分を高める「研磨」を比例して行わないとなりません。
なぜなら職位が上がれば、上がるほど、必要とされる能力はマネジメントの範囲や判断の質、そして何より責任が重くなるからです。
例えばメンバーの頃は、誰かに仕事を教えてもらいそれを実行するレベルですが、先輩になると仕事のやり方を後輩に教えなければなりません。
そうすると、仕事のやり方だけではなく、目的や意義も知らなければなりませんし、教え方なども覚える必要があります。
このように上位職なればなるほど、勉強しなければならないことは増えていきます。
そして、リーダーは知識や能力だけではなく、健康な心身も必要とされます。リーダーの代わりはいないからです。
そうすると健康管理や運動、精神の研磨も要求されるのです。
なのに、リーダーになると胡坐をかいて研磨をやめる人がいます。
当然、研磨していないので、使い物にならなくなります。
自分の状態にうぬぼれてはいけないのです。
私も講演や研修をする際には、以前より時間を掛けて事前準備をするようにしています。
それは部下の講師などが成長して、自身が登壇をする機会が少なくなったことで、失敗をする確率が高まっているからです。
私たちはいつも下りエスカレーターを上っているようなものです。
立ち止まると自然に下りていきます。
しかもリーダーになると、その下りエスカレーターの速度は速くなるのです。
真のリーダーは、その速度よりも速いスピードで成長を続けなくてはいけないのです。