「過去の自分」から逃げない。「過去の自分」こそ潜在能力を発揮させる宝庫
久瑠あさ美のメンタルトレーニング実況中継【第15回・最終回】
■潜在意識の領域に働きかける時間~「地球次元の愛」とは何か
鈴木:今回のワークでは、甲斐荘さんと私はサンプルとしては、対照的になりましたね。
久瑠:本当にちゃんと自分で感じてくれている人は、すごく魅力がありますよね。「こんなに真剣に自分と向き合おうとしている人は、絶対に何かを成し遂げるに決まっている」ぐらいに思えるる…熱くなることの一歩って、そういうことだと思います。
それをワークシートの上でやれる人もいる。紙の上ではできなかったけど、指摘を受けて、初めて気付く人もいる。気付けたなら、それでいいと思うんです。
筋力と同じで、人それぞれ資質の違いがあります。何が得意で何が不得手かを知ることによって、それをどう表現すると魅力的に見えるかが決まってくる。それに対応できるいろんなワークがありますから。
だから私は、一つのパターンにするつもりは全くない。そうではなくて、一人一人を魅力的に見せる、そして魅力的になることが、私も目的です。魅力ある自分の人生を掴んだ人をやっぱり見てみたいし、周りの人もそれは同じですよね。
鈴木:先生のワークは、自分と向き合わざるを得ない…気づいたら潜在意識の自分と遭遇できている、だからこそ、そこには感動があるんですよね。
久瑠:そうですね。私のトレーニングは全て、無意識の領域にアプローチしていきますので、意識できている自分ではなくて、意識できていない無自覚な自分と向き合ってもらうことで、人は本当の自分を取り戻す…大事なのはそれらは潜在意識の領域に在るものであって、何かを知識や概念で教わることではないんです。ワークをやってみて、自分がどう感じたのか。だから、「自分が正しいと思っていた世界が、実は正しくなかった」ということに自ら気付く人も多くいます。
先ほどの甲斐荘さんの表情もそうでしたが、本気で考えている姿を見たり、「自分とは何だ」と本気で探している姿を見た時、人間やっぱり心が熱くなったり、何かしてあげたくなったり、言葉を掛けたくなったりします。それがまさに、「愛」なんです。
まとめ
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ワークを通じてブロックが顕わになった
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弔わなかった感情は亡霊のように留まる
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その自分に気付いたところがスタート
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本気で自分に向き合う姿を支えることが、地球次元の「愛」の在り方
■この連載を終えて
本連載では、連載担当のお二人に潜在意識に繋がるトレーニングを実際に受けてもらい、その記録を動画の形で公開してきました。
人間の潜在的な力というのは計り知れないものです。現在のようなパンデミックな時代にこそ、一人一人の人間が潜在的な力を引き出していくことは、社会にとって、そして人類にとって必要になる、地球規模で重要な課題なのだと感じています。
科学技術は進歩し、現代では「エネルギー革命」や「情報革命」が現実化するまでに到りました。しかし、このようなテクノロジーの進化が加速度的に進む社会に於いて最も問われるのは、その社会の中に生きる人間の「マインドの在り方」ではないでしょうか。
変化を余儀なくされる今の時代だからこそ、昨日の自分(これまでつくり上げてきた固定観念)を打破し、この先の未来に意識を向ける勇気を持つことで、明日を変えていくことはできます。
そして、誰もが創り上げることのできる「自らの潜在的な可能性を信じ続けるマインド」こそが、この地球にとって必要な、大いなる「個の革命」なのです。
(連載終了)