時計のブレスがピカピカになるお手入れ5選
【腕時計のメンテナンス基礎講座(4)】毎日のメンテから困ったときの対処まで、どこよりも分かりやすく解説!
Step 4【中級】
汚れがしつこいときは
中性(食器用)洗剤でクリーニング!
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写真を拡大 使うのは一般の家庭用中性洗剤で大丈夫。安いものなら120円程度で買える。
Step1〜3で歯ブラシやつまようじで掻き出しても、さらに落ちないしつこい汚れに有効なのが実は「洗剤」。SSブレスも食器洗いに使う市販の家庭用洗剤でOKなので、汚れがしつこいときはぜひ試してみてほしい。
1. 歯ブラシに洗剤をつける
軽く濡らしたブラシの先端に、軽く2~3滴、中性の食器用洗剤を垂らす。つけすぎるとブレスがベトベトになってしまうので、注意しよう。
2. 水をつけて軽く泡立てる
コップに入れた水などで、軽く泡立てる。このときも泡立てすぎないよう気をつけて。また時計は水に弱いので、この作業中は離してやること。
3. 歯ブラシで磨いていく
ブレスを取り外さない場合は、本体を濡らさないよう十分注意しながら丁寧に磨いていく。泡を活かして、細部までしっかりとブラシを入れよう。
4. 水洗いをして洗剤を落とす
隙間まで丁寧にブラッシングしたら、丁寧に水洗いをして、洗剤を落としていこう。このときも水がケースに浸水しないよう注意するのを忘れずに。
5. しっかり乾燥させて、完成!
水気を落とし、しっかり乾燥したら出来上がり。乾燥したら小さな汚れやくもりをとるように、セーム革などで丁寧に拭き取ると、よりベターだ。
Step 5【上級】
より丁寧にクリーニングするなら
「バネ棒外し」でベルトを外して洗浄する
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写真を拡大 これが「ばね棒外し」。さす股のようになったU字型の先端と、極細の円柱形をした先端の両端を備える。価格は1000円程度からあるので、まずは一本購入しよう。
ブレスはケースから外せば、どのようにクリーニングしてもOK。外すにこしたことはない。しかし、ばね棒外しの先は硬質な金属のため、手元が狂ったときに傷をつけないよう、ラグにマスキングテープを貼ると安心だ。
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写真を拡大 ばね棒外しの基本手順。ここまでくるとかなりの上級テクニック。
1. ラグの裏面をテープで留める
裏面の隙間を覆うように、四方に貼るのがベター。マスキングテープはセロハンテープなどで代用しても構わない。
2. ばね棒外しでばね棒を押し込む
時計に付いたばね棒の先端付近の「凸部」に、ばね棒外しの「凹部」を掛けてから、ばね棒の先を押し込めるように。
3. ゆっくりとばね棒を引き出す
ばね棒は弾き飛びやすいので、外れる瞬間は慎重に。接合部を指で抑え、ゆっくりラグからばね棒を引き出すようにして。
土日のひと手間で、時計のコンディションは大きく差がつく。
ぜひ今週末、試してみて!
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