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専業主婦の大変さはなぜ理解されない?“主夫”を経験して初めて分かったこと

NPO法人tadaima!代表・三木智有さんに聞く、やった人にしか分からない専業主婦の「大変さ」の正体

●「私がやればお金がかからずに済む」が主婦を苦しめる

 では、専業主婦(主夫)にも自分で自由に使える時間があれば良いのだろうか。
 たとえば、一時保育や家事代行を利用するという手段がある。少しの時間だけでも子どもを預かってもらったり、家のことを誰かに頼むことができれば、自由時間ができ、精神的にも肉体的にも多少楽になれるのではないか、と考える人もいるだろう。しかし、問題はそう単純ではない。
 専業主婦(主夫)は良くない意味での「節約志向」になってしまい、そういったサービスを使うことを躊躇してしまうのだと、三木さんは言う。
「自分に稼ぎがある人は、一時保育を利用したとしても『サービスを利用した分また仕事を頑張ろう』と考えることができますが、専業主婦(主夫)の場合は自分で収入を得ていませんから、家にお金を入れることができない。そうすると、『何も生み出していないんだったら、せめて使わないようにしよう』と帳尻を合わせようとしてしまうんです」。

 

 この「私がやればお金がかからずに済む」という考え方があるからこそ、専業主婦は家事・育児でますます手が抜けなくなり、自分を追い詰めることになってしまう。こうした八方ふさがりな状況こそが、「ワンオペ育児」に象徴される専業主婦の過酷さを生み出しているのではないだろうか。

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三木 智有

みき ともあり

NPO法人tadaima! 代表理事

フリーでインテリアコーディネーターの仕事を請け負うかたわら、男性の暮らし方を変えていきたいと2011年NPO法人tadaima!を設立。 ”10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!” をスローガンに、家族の家事シェアを当たり前にする活動を行っている。


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