キレイになる「石けん」の選び方。「オーガニック」を謳っていても…
手作り石けん作家・井出順子先生が提案する美容の秘訣
その答えは「自然な石けん」にあります。一番おすすめしたいのは、昔ながらの自然な製法「コールドプロセス製法」で作られた石けんです。合成界面活性剤や泡立ちを良くする合成成分など不自然なものは一切不使用。肌の汚れを自然な石けんの泡でやさしく落としつつ、肌の機能を邪魔することはしません。
素材を生かすこの製法ならではの特徴が、洗い上がりの肌をしっとりさせてつっぱり知らず。全身洗うことができて、ナチュラル素材のメイクならこの石けんで落とすことも可能です。肌が本来の力を発揮できるので、スキンケアがシンプルになっていくというおまけつきです。
基本の原材料はいたってシンプル。植物オイル、水、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)のみ。植物オイルに余計な熱を加えずになんと1ヶ月以上も熟成されて作られます。
市販のものを探すのは少し大変ですが、実はこの石けん、誰でもご自宅で作れます。オリーブオイルやココナッツオイルをはじめ、アルガンオイル、アボカドオイルなど美容効果の高いオイルを使えば、普通では手に入らないほどの極上の使用感の石けんができることも。それが肌にとって安心なものなら、もう言うことがないですね。
スキンケアに迷いが出てきたら、外側の情報に惑わされずに毎日肌に使っているものとよく向き合ってみましょう。そうすることで、必ず自分にぴったりの正解にたどりつく時がきます。もし「自然な石けん」にピンときたなら、拙著「石けんだけで肌はきれいになる」をぜひ参考にしてみてくださいね。