夫婦関係が良好な男性が、妻とのコミュニケーションで努力していること
夫婦関係がうまくいっている人は、何を努力しているのか?【夫編】
●妻への「思いやり」や「感謝」を持ち続ける難しさ
努力していることは「常に妻への感謝を忘れないこと」と話してくれたのは、2歳の息子がいる和義さん(仮名・27歳)。
「育児や家事は、妻がほぼすべてやってくれているので、感謝しかありません。そのお礼といってはなんですが、休日は家族3人で外に出かけるようにしています」(和義さん)
仕事で疲れていることを言い訳にせず、休日は家族と過ごしてコミュニケーションを取るようにしているという。
そして、妻のストレスのはけ口になることで、夫婦関係を維持していると話すのは、3人の子どもを持つ達也さん(仮名・36歳)。
「妻は時短勤務で働いていて、子育てもがんばってくれています。でも、その分妻は職場にもどこにもストレスのはけ口がないので、溜まったストレスのはけ口は全部僕。それがわかっているので、僕はどんなに攻撃的な言葉を投げられても、飲み込むようにしていますね」(達也さん)
ストレスのはけ口になりながらも、夫婦関係には満足しているという。
「不満がないとはいいませんが、満足しています。何より、子どもの存在は大きいですね。親としての責任もあるので、離婚という選択肢は考えられない。その前提があるからこそ、夫婦生活がつづいているように感じます」(達也さん)
そのほか「普段からちゃんと会話をする」、「夫婦共通の趣味を楽しむ」など、積極的に夫婦間でコミュニケーションをとっているという声があがった。
●妻の「妥協」と夫の「思いやり」が夫婦を円満に導くカギ
パパたちがおこなっている「夫婦がうまくいくための努力」は、お互いの自由時間を尊重や、感謝の気持ちを持ち続けること、妻のストレスのはけ口になるなど、方法は十人十色だった。しかし、どれも「妻への思いやり」が根底にうかがえる結果に。
パパの「思いやりを持つ努力」と、前回紹介した「妥協する努力」というママたちの意見は、一見、対象的な答えにも思えるが、妻たちは夫の価値観を尊重したうえで、納得のいく落としどころを探っているようだった。
つまり、夫婦関係がうまくいっているパパやママは、頭ごなしに相手を否定せず、相手を思いやることで良好な関係を築いている、といえるのかもしれない。
次回は、関係がうまくいっているという夫婦に、普段実際にどのようなコミュニケーションを取っているのかを詳しく聞く。
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