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ワンオペ育児にならざるを得ないパパママが最低限やるべきこと

NPO法人tadaima!代表・三木智有さんに聞く、ワンオペ状態を少しでも解消するための方法

■夫が率先して第三者を頼る

 最後にもう一つ、ワンオペによる妻のストレスを解消するには、家の外に協力者を作る必要があると、三木さんは話す。
「友だち、親戚、業者のサービス、なんでもいいのですが、とにかく子育てをチーム化させていく必要があると思います。そのためには、パパが率先して動くことが大切になってきます」。

 一時保育や家事代行、ベビーシッターなどのサービスは、妻の方が積極的に利用しづらいという事情もある。以前のコラム「専業主婦の大変さはなぜ理解されない?“主夫”を経験して初めて分かったこと」で三木さんが指摘した通り、「私がやればお金がかからずに済む」と考えてしまうからだ。
 また、夫側が、知らない人間を家にあげることを嫌がるケースも多い。ただでさえ金銭面での罪悪感があるというのに、夫が「ダメ」と言ってしまったら、妻はもう「サービスを使う」というカードを切れなくなってしまう。
「サービスを使うことで得られるメリットは多いです。ママの負担が減るというのはもちろんですが、子どもにいつもとは違う新しい刺激を与えることにもつながります。だからこそ、パパには積極的にサービスを利用することを検討してほしいですし、ママに代わって業者を見つけたりやり取りをしてあげたりなど、ママが外に頼りやすい環境を整えてあげてほしいですね」。

 妻側は、親戚や友人に頼るのも手だろう。少しの時間でも子どもの面倒を見てくれる人が周囲にいれば、ひととき息抜きができる。地元が遠方ですぐに頼れる人が近くにいない、という方も多いことと思うが、三木さんは「子どもの保育園で知り合ったママ友でもいいと思います」という。
「もしも申し訳ないかなと思うのであれば、自分から先に『お子さんあずかりますよ』と言い出してみてもいいかもしれません。つまり、貸しを作ってしまう(笑)。そうした協力関係を家の外で築くことが、ワンオペ状態を解消する一つの手ではないかなと思っています」。

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三木 智有

みき ともあり

NPO法人tadaima! 代表理事

フリーでインテリアコーディネーターの仕事を請け負うかたわら、男性の暮らし方を変えていきたいと2011年NPO法人tadaima!を設立。 ”10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!” をスローガンに、家族の家事シェアを当たり前にする活動を行っている。


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