エディーHC「ボールに石鹸を塗る」驚きの練習法。その意図
選手を伸ばす適切なプレッシャーの種類と強度【「プレッシャー」の力⑤】
■負荷⇒休息⇒成長のサイクルが大原則
――あまり厳しいプレッシャーをかけ過ぎて、選手がプレッシャーに押し潰されてしまうことはないか。
ここで適切なプレッシャーの強度を見極めるのが、先ほど言った監督業におけるアート。確かに、潰れてしまうような強度ではダメだが、あまりにもゆる過ぎても成長は期待できない。
たとえば筋肉を鍛えるためには、ウェイトトレーニングなどで激しい負荷をかけ、その後しっかりと休息をとることで、筋肉は強く、大きくなる。精神面でも、この原理は同じ。潰れる寸前の激しいプレッシャーをかけ、その後にしっかりと休息をとる。成長とは、こうして生まれるもの。
この基本原則は、どんな種類のプレッシャーにも応用できるはずだ。負荷⇒休息⇒成長のサイクルは、どんな個人や組織を鍛える上でも共通するプロセス。辛いからといって厳しいプレッシャーを避けていても、意地になって休まずに鍛え続けていてもダメ。適切なバランスというものを、見つけなければならない。
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