新選組局長の近藤勇。意外におおらかで優しい性格だった?
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第38回 ~近藤勇~
続いて、十二運星を見ていく。
「墓(ぼ)」
先祖供養の役目を持っていて、お墓参りを熱心に行うことによって開運する。探究心旺盛で凝り性なところがある。仏教に御縁がある。
「病(びょう)」
夢見がちで空想が好き。芸術性が高く神秘的なものを好むが、現実的でなく優しすぎる面を持つ。ムードメーカーである。
このような性格から考えても、土方歳三がいたからこその新選組と言えるだろう。
「帝旺(ていおう)」
王様の意味を持ち、最もエネルギーが高い星。カリスマ性があり統率力がある。頑固でわがままな部分もあるが、絶対的な存在である。
※「劫財」+「帝旺」=組織の王様
通変星に「劫財」、十二運星に「帝旺」は最強の組み合わせ。「組織の王様」の意味を持ち、絶対的な権力で人々をまとめることができる。
八木為三郎は勇について「芹沢は乱暴で、大きな声で隊士を叱りとばしていたが、近藤はそんな事をせず、黙っているのに、隊士達はかえってこれを怖がっていると、父(当時の八木家当主・源三郎)が言っていた」と話している。 勇は何もせずそこにいるだけで、リーダーの空気感を醸し出していたのだろう。常に歳三が裏でそろばんをはじき、一見すると実質的なリーダーのようであったが、あえて勇を前面に押し出そうとした気持ちがよくわかる。
勇を鑑定してきて、思い出すのは、2004年の大河ドラマ「新選組!」で、香取慎吾が演じた勇だ。あのようにおおらか、無邪気で、歳三とは合わせ鏡のような関係だったのだろう。農民として生まれた勇は「武士よりも武士らしく生きよう」と心に誓い、幕府、会津藩のために忠義を通した。
近藤勇は板橋で処刑されるがその直前、これまで近藤を警護していた人達に対し、「ながなが御厄介に相成った」と言葉をかけ、取り乱すことなく処刑場に向かったという。切腹もさせてもらえず、斬首という不名誉な最期であったが、その武士らしい散り方に何を思うだろうか。
古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
「国史大辞典」に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。
【参考文献】
・「新選組468隊士大名鑑」壬生狼友の会 小池書院 2007年