栃木訛り×スーツがトレードマーク。愛されコンビの秘密【芸人「幸福」論】
浅草お兄さん会に出たことも。「U字工事」の場合。
売れても売れなくても、なぜ彼らはゴキゲンなのか。プチ鹿島が見た芸人の生き様を、新刊『芸人「幸福」論』 からお届けしよう。今回はU字工事。
■友人が考えたコンビ名
今ではすっかりおなじみとなった超実力派の漫才コンビ。どこへ行っても爆笑。
寄席で漫才をやっていると「あのじいちゃん、笑いすぎて死ぬんじゃねーか、大丈夫かと思ってしまうこともあります、ハイ」と益子は笑顔で言う。ちなみに益子は「ごめんねごめんね〜!」のほう。
ふたりの出会いから、聞いてみた。
福田薫と益子卓郎は、高校生の時から友達の前で漫才をやっていた。福田がラグビー部で暇つぶしにやっていたら楽しくなり、教室でも順々に相方を代え、益子にたどり着いた。
友人が毎日、黒板に適当なコンビ名を書いてくれた。ある日、また思いつきで書いてくれたのが「U字工事」。
「だから、コンビ名にはホント意味とか由来とかないんです。その日の友人の気分だったんです」(益子)
本人たちもノリのまま、素人でも参加できるテレビ番組に出た。そして同じ大学に進学。
「がっつりと将来は決めていなかったですけど、何となく漫才師になりたいなぁと」(福田)
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