動物を「愛おしむ」ことと「食べる」こと。その間にあるもの
冒険家の春間豪太郎、人気野宿家のカメ五郎が待望の対談!【第2回】
冒険家の春間豪太郎さんと野宿家のカメ五郎さんの対談、第2回目は、具体的なサバイバルの話題に突入。動物を愛おしむことと、動物を食べること。その間にあるものは何なのか。
【第1回:5ch冒険家×カメ五郎が語る「僕らがサバイバルの世界に足を踏み入れたワケ」】
■ピグミー族と同じ食事を
春間 僕も、サバイバル経験がひとつだけあるんですよ。西アフリカのカメルーンでピグミー族という、大人でも身長が150㎝くらいの狩猟民族が暮らしているんです。そこで、彼らとまったく同じ生活をしました。(持参したアルバムの写真を指して)ここが村長の家なんですよ。村で一番いい家がこんな感じ。簡単な屋根と壁ともいえない壁でできています。
カメ 変に凝った造りにすると修理とか大変ですもんね。
春間 食事は毎回イモとイモの葉なんです。たまにヤシの木から出た汁を溜めておいたものは、その場にいる人たちで全部飲んでしまう(笑)。家族とか、ほかの人に分けようという考えはまったくなくて。また、子どもたちが仕掛け罠を作りネズミを獲っていました。貴重なタンパク源なんです。
カメ ……なかなか過酷な。これはなんですか?
春間 洗濯です。泥水なので全然きれいにならないんですよ。
カメ どちらかというと、染め物に近いですね(笑)。
春間 ネズミとかいたちの肉は、真水で洗うわけでもなく臭かったですね。下処理の考えもありませんし。
カメ 下処理は大事です。血抜きを失敗するとレバーっぽいというか、独特の臭いが立ってしまいますからね。
- 1
- 2