エディーHC「決戦の地」大分で必勝祈願。焚き火で闘志を燃やす。
2019年ラグビーW杯、準々決勝の地。エディー・ジョーンズが大分を訪問。〈前編〉
■高校生に「リーダーシップ」を講義
文殊仙寺を訪れた後は、大分県立別府鶴見丘高校へ。運動部に限らず、校内の全ての部活動のキャプテン(部長)を集め、リーダーシップに関する講義を行った。質疑応答の時間では、「自分たちより強いチームと戦う時は、どうやって戦えばいいのか?」、「学年が入れ替わり、新しいチームを作る時にまずやるべきことは?」など、青春時代を生きる高校生ならではの熱い質問が続出。これに対し「エディー先生」は、
「どんなに強いチームにも必ず弱点は存在するし、自分たちのチームにも必ず武器になるものはある。自分たちの強みを最大限に活かし、相手の弱点を突くように戦うんだ」
「新しいチームを作る時は、まずチームにとって、何が最大の目的なのか。メンバーたちは、なぜこの部活動に参加しているのか、を明確にすることだ。そこから、その目的をどうやって実行していくかを考えるんだ」
身振り手振りを交えて情熱的に語ったかと思えば、ときに日本語でジョークを言って生徒たちを笑わせながら、確実に集まったキャプテンたちの心を掴んでいく。生徒たちも熱心にノートをとり、エディー先生も講義終了後は生徒たち一人一人と笑顔で握手を交わした。
ラグビーチームのHC業を始める前は、豪州で学校の先生をしていた。現在のHC業と変わらぬ情熱で教鞭に立つ氏の姿が、目に浮かぶ。
〈後編〉では高校生へのミニラグビー教室の様子をレポートする。
- 1
- 2