コロナ感染者急増で大阪は「医療崩壊」その元凶は何だったのか?【適菜収】
■維新の会の悪政と「京都大学准教授」宮沢孝幸氏
大阪が完全に医療崩壊した。新型コロナの「第4波」が拡大し死者も重症者も激増。大阪が突出しておかしくなったのは、維新の会の悪政以外にも様々な要因がある。
一つは大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議に集まったいかがわしい連中の影響だろう。昨年6月12日にオブザーバー参加した獣医師で京都大学准教授の宮沢孝幸は、これまで吉本興業のお笑い芸人の番組などに登場し、感染者が減少に転じているとの発言を繰り返し、ことごとく外して来た。
同会議で宮沢は「空気中にウイルスは飛ぶが感染しないレベル」と発言。府知事の吉村洋文は会議終了後「コロナが空気感染しないという意見があり、そうであればソーシャルディスタンスのガイドラインが正しいのか早急に見直したい」とした。
この宮沢が先日とんでもないことを自白した。これは宮沢が飼い猫が書いているという体裁にして「note」(5月3日)に載せたもの。<本記事は無断転載、引用禁止>とあるので、趣旨を要約する。
<新型コロナウイルスは空気感染するが、確率は低い。空気感染すると言うと世間が混乱するので、一般的にはしないと説明していた。番組によっては「しない」と言い切った。それには理由がある。そう言わないと、みんな電車に乗れなくなる。テレビでは細かい説明ができない。テレビでは端的に言い切らないといけない。科学的にしゃべるには限界がある>
要するに、世間が混乱したり、電車に乗れなくなる人が出てくる可能性があるから、科学的事実を捻じ曲げ、嘘をついたというわけだ。これまで宮沢の発言を真に受けて新型コロナに感染した人がいたら、一体どのような責任をとるつもりなのか?
「京都大学准教授」という肩書を使って意図的に社会に害を与えてきたのだから、京都大学はなんらかの声明を出すべきだ。
そもそも宮沢はツイッターで<唾液検体にコロナのDNA断片を混ぜて、民間検査機関に大量に送りつければ、首都機能を封鎖できる。安上がりなテロだ>(2020年12月12日)とバイオテロを教唆していた人物である。
一番悪いのはこうしたデタラメな人物を面白がって使うメディアだ。麻原彰晃、佐村河内守、ショーンK……。メディアは同じ間違いを何回繰り返すのか?
文:適菜 収